家族で話し合い購入したい土地の希望が決まってきたら、物件の検討を始めましょう。
実際の土地まで行って周囲の土地の様子までチェックしてみます。
チェック不足で地盤沈下や地滑りを起こしてしまう土地を、誤って購入してしまっては大変です。
そこで、まちがいのない土地を選別できる知識を、ご紹介します。
地盤チェック
建物は地盤の支持によりその形状や安定を保っています。
しかし土地には地盤が安定しているところと不安定なところがあります。
不安定な地盤とは、家を建てた後、部分的に沈下をして家を傾けたり、地震時には地滑りを起こすような土地です。
これに対して安定した地盤の土地は、どんな天変地異にもあまり変化を起こしません。
まちがいのない土地とは、このように安定した地盤の土地です。
水がでる土地は避けましょう
土地にとって水は大敵です
たとえば、その土地は周囲に比べて地面が湿っていたり、ずいぶん前の水溜まりが残っていたり、敷地に水が湧いてきている場合は、水はけの悪い土地や地下に水路がある場合が考えられます。
このような土地に家を建てると地盤沈下や地震の揺れが大きくなったり、地滑りや液状化現象が起こる可能性があります。
地名から推測する
造成をした後は、そこが以前、沼や河川敷だった事が分かりません。
よく言われるのは地名に沢・田・沼・浦・谷・水等の水場を連想させる文字が入っている地域は以前には水が湧く沼だったり、河が流れていた谷だった場合は安定した土地とは言えないでしょう。
なかにはこのような地名でも水場とは無関係な場合もありますが念の為に以前の地形を調べてみましょう。
地元の年長者の方に聴く方法もおすすめで「造成前はここは最近まで田んぼだったんだよ」とか周辺の土地の高低の事等もよく知っていらっしゃいます。
また大規模な造成を行った地域には新しい地名を付ける事もよくあるので安心してはいけません。
建物の跡地と埋立地でチェックするポイント
建物の跡地で気を付けたい土地は、解体した建物の廃材を埋め立ててしまっている場合です。
その廃材のせいで地盤沈下や地震時の液状化が起こる事があるので心配です。
そして工場跡地の場合はどの様な薬品を扱う工場だったのかを調べておいた方がよいでしょう。
また海を埋め立てて間もない土地は土壌に残った塩分で庭木が育たない事があります。
周囲の建物や道路を観察してみる
土地の高低差により雨水の集まってしまうう地域はどこにでもあります。
そのような地域では昔は台風で床下浸水になった事があるとか軟弱地盤で道がボコボコになっていたり土間のひび割れや基礎の土が下がっている場合は要注意です。
また周辺の土地が盛土で高くなっている場合も検討中の土地が低いと雨水が集まってしまうので雨水の排水設備が整っていれば問題はないのですが近年のゲリラ豪雨時には雨水の排水設備が追い付かない事も考えられるので対策が必要になる事も考えられます。
そして最終的には家を建てる部分の地盤の調査を行います。
地盤調査
地盤の調査は建物の大きさと配置を決めてから行います。
一般的には4隅と中央部分の地盤調査を行い地層の断面状態を判断します。
木造住宅の地盤調査はスウエーデン式サウンディング試験で調査する方法が一般的となっていて検査結果に基づいて地盤改良工事や杭工事を行う事で、家を建てる事は出来ますが、検査の結果により軟弱な土地ほど地盤改良工事費用の負担は多くなりますし大きな地震が来た時の不安を考えると現状のままで安定した土地である事に越したことはないでしょう。
土地の地盤チェックは納得がいくまで行いましょう。
不動産屋の持っている情報をよく聞き出し、更にご自分でも近隣の方に聴いてみたり周囲を調査してみるのがよいでしょう。
悪い情報は売り手側からは全て提供されない事もあるので注意しましょう。